「ほぼ」真性の引きこもりだった時代があって
俺は長期にわたり「ほぼ」真性の引きこもりだった時代があって、当時は歯医者・近所のコンビニ・ブックオフ以外に出かけることがなかった。2008年~2010年くらいか。
当時はニコニコ動画の全盛期だったので、ニコニコ動画ばかり見ていたような気がする。
引きこもりになった理由はアトピー性皮膚炎が劇的に悪化したからで、自分としては「俺は引きこもりじゃない、あくまでも病気で療養しているんだ」と言い張っていたし、正直なところ当時の体調を考えると今でも正しいと思うんだけど、親はそうは思わなかった。
紆余曲折があって、家を追い出されて、そのまま普通に脱ひきこもりした。
自分の経験から言うと、結局ひきこもりは家から無理に追い出すのが一番だと思っている。
アトピーについても家を追い出されたらだいぶ軽くなりその後はほぼ治った(今でも食いすぎ・寝不足等で症状が出ることはあるが)ので、実は実家に引きこもっているストレスがアトピーを悪化させていたのではないかと思う。
とにかく俺は母親と相性が悪く激突ばかりしているので、本来は実家暮らしだって絶対にしたくないのである。引きこもるなんてもっての他。
そもそも、外に出るのも他人と話すのも好きだから、やっぱりアトピーが悪くなってなかったら絶対に引きこもってはいないと思う。
※以前、どこかのまとめサイトでアトピー性皮膚炎のことを「引きこもり養成病」「オタク養成病」と書いている人がいたけど、これは実に的を得た表現だと思う。
性格的にも昔は社交的なタイプで、10代後半~20代前半は家から一日でも出ずだれとも会話がなかったら相当イライラしていた。
とはいえ、当時は友人も割と多かったし、溜まり場みたいな場所があってそこに行けば誰か知り合いがいた。また、俺が若い頃は知らない人と会話するハードルがグッと低かったので、溜まり場に知り合いがいなくても、とにかくそこにいる人に話しかければ仲良くなれたのである。名前も知らない人とあだなだけで仲良くなっていた。
いい時代だったように思う。とはいえ、今もこういう出会いはあるのだろうし、SNSを通じてリアルで仲良くなる人も多いんだろうから、むしろ機会は増えているのかもしれない。
話がひきこもりから出会いの場に変わってしまった。
ともかく、今は無事に社会復帰できているからよしとする。